憂愁ミッドナイト

眠れない夜に

選択式リレーションシップ

ある作品を好きになって、同じ作品を愛する友達を作りたいと思った。そこで、ツイッターの#〇〇が好きな人と繋がりたいというハッシュタグを見ていた。 ハッシュタグがついたたくさんのツイートを見ていくと、案外探している友人像の条件に当てはまる人が少…

一人で棲む

20代半ば、人生で初めて一人暮らしを始めた。 自分の城を築き上げていくということは、本当に楽しい。誰にも口出しされない、私だけの世界。 淋しくて堪らない夜もあるが、今のところ何とか一人住まいを謳歌している。 自分のまわりを自分の好きなものだけで…

桜に恋焦がれる

自分のような、入社までのイベントを終えてしまった社会人にとって春は特別な季節ではない。むしろ、もう4月1日に胸を膨らませることのない年齢になってしまったのだなと憂鬱になる季節である。あとかなり重度の花粉症を拗らせているのでシンプルにこの季節…

タイムマシンがあっても

もしタイムマシンがあったら、人生のどの場所に戻るだろうか。 人生の分岐点という意味で言えば、確実に大学入学の時だろうなと思う。案外、就職ではそこまで人生が大きく変わらなかった。どちらかというと、高校時代までの自分に戻ったような感じだった。 …

アルカホリック

嫌なことがあるとつい酒を飲みたくなってしまう。こういうところがアルコール依存症になりかけていた学生時代から、年に数回しか飲まないようになっても変わらないなと思う。 酒を飲むたびになぜ人はこんな不味いものを好んで飲むのだろうと思う。それなのに…

都会の喧騒と孤独

東京にはこんなに人がいるのに、孤独だなと感じる時がある。人が多いからこそ、それなのに知っている人が少ないことが、孤独をより際立たせるのかもしれない。 コミュニティに所属することが苦手だ。 どこかのコミュニティに所属して、そこで居心地がいいと…

憂いの春

春が嫌いになったのはいつからだろうか。 入学、卒業、入社など人生の大きなイベントがすべて終わってしまったからだろうか。尤も、社会人になる頃にはとうに人生への希望など失っていたが。 よく就職活動で、「5年後の自分はどうなっていたいですか」などと…

思考のゆくさき

仕事に煮詰まると、ブログの執筆が捗る。 世のクリエイターたちもおそらくそうだろう。ただのブログと文芸を一緒にしてはいけないかもしれないが。その証に、売れた途端に面白くなくなる作家や漫画家は多い。 人生が順調に進んでいる時には、何かを生み出す…

東京讃歌

大学進学と同時に、上京した。 初めての東京は人が多くて、なんでもあるようでわくわくした。自分は大都会にいるんだと誇らしく思ったりもした。 高校までの、息も詰まるような地方での生活。 PARCOに行くと同級生の誰かしらに会う。男の子とのデートだって…

喪うということ

いつもなんだか大切なものを失ってきたような感覚がする。失ったものが何かと問われれば具体的に答えることはできないのだけど。 夏に祖母が死んだ。 その時は悲しいと思わなかった。自分のことを、非情な人間だと思った。涙は流さなかった。 祖母は私のこと…

大人になるということ

ウェザーニュースの【東京23区 大雪のおそれ】というポストがTLに流れてきた。我が家にはテレビがないので、情報収集源はもっぱらSNSである。 テレビはあまり好きではない。第一に煩いし、前時代的なワイドショーやバラエティ番組などは、観ているだけで不愉…

書きたい夜があるということ

ブログを書くのは10年ぶりくらいだ。特に書きたいことがあるわけではない。Twitterは字数制限があるし、連投してまで言いたいわけではないことを吐き出す場がほしかっただけだ。noteは成功体験に溢れていて、なんだか肩身が狭い。 たまに心の内を吐露したく…